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検査科だより

検査科だより Vol.7 24時間自動血圧計

2009/09/27

〜24時間血圧測定(ABPM)について〜

現在、外来や検診で測定された血圧(随時血圧と呼びます)は、高血圧の診断、治療にあたっての基準として用いられています。しかし、この随時血圧は1日約 10万回の変動する血圧値の1つの値にすぎず、様々な環境の変化に反応して刻々と変動する血圧を評価することはできません。
この問題を克服すると同時に、血圧を日内リズムの側面から評価する方法として、自由行動下24時間血圧測定(ABPM)が用いられるようになりました。血圧値に関する詳細な情報を提供し、各個人についての高血圧の治療に高い有用性を持つと考えられます。
血圧は夜寝ている間は低く、朝方に上昇しはじめ、昼間は高くなります。1日の中で血圧が変動するするのは、血圧に影響を与える自律神経活動が変化するからです。なかでも交感神経が重要な役割を持つと考えられています。
下の図に正常血圧男性の血圧日内変動を示しますが、日常生活においては、仕事(精神的、身体的ストレス)のほか、歩行、食事、入浴などの活動時や、排尿、排便、喫煙などで上昇します。また、体位の変化、加齢、性周期、季節なども血圧変動に影響を与えることが知られています。

abpm1

高齢者では、食後に著明な血圧低下をきたすことがあります。これは食後性低血圧とよばれ、健常高齢者でも認められますが、糖尿病や自律神経障害がある人においてもおこりやすいといわれています(下図)。食事により血管が拡張し、内蔵の血流量が増加すると、正常者では交感神経活動が上昇し、血圧は維持されます。しかし、高齢者や自律神経障害がある人は交感神経の代償機能の低下のために血圧が低下してしまいます。
医師またはナースによって測定された血圧値が、家庭でリラックスした時の血圧値に比べ10〜20mmHgほど高めを示すことがあり、高血圧と診断されることがあります。これは白衣高血圧とよばれていますが、白衣高血圧の診断にもABPMが有用です。

abpm2

このように24時間血圧測定は、病院や検診で測定した血圧値だけでは得られない情報を得ることができる検査で、高血圧の診療に役立てられています。

みなさんも血圧が気になりませんか?当院には九大病院より専門の医師が毎週木曜日・金曜日に来ています。一度受診してみませんか?

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