ニュース | 医療法人 和光会 一本松すずかけ病院

医療法人 和光会 一本松すずかけ病院
ご相談・お問い合わせ(ソーシャルワーカー)

ソーシャルワーカーが受診や入院の相談や気になる事、 ご家族からのご相談に応じます。

検査科だより

検査科だよりVol.29 頚動脈エコーでわかること

2012/07/24

 今回は、頚動脈エコーから得られる情報についてご紹介します。 人口の高齢化に伴い、動脈硬化による疾患が増加しています。頚動脈はアテローム性動脈硬化の好発部位で、身体の表面に近い所を走行しているので、超音波検査で評価しやすく、「全身の血管の窓」として動脈硬化度の評価に用いています。
 頚動脈の動脈硬化が強いほど、その他の部位の血管の動脈硬化も進行していると考えられ、心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳梗塞などの脳血管疾患が発生しやすいと考えられます。したがって頚動脈エコーは、高血圧や糖尿病、高脂血症など動脈硬化を起こしやすい疾患において動脈硬化の長期的な経過観察に有用です。

では、実際に頚動脈エコーで何がわかるのかについてご紹介します。
評価している内容は、

   1)内中膜複合体厚、2)血管径、3)プラークの評価、
   4)血流評価、5)狭窄率評価 の5項目です。
  
1)内中膜複合体厚:正常の表面は平滑で厚さは1.0mmを超えませんが、動脈硬化が
  進行してくると、内中膜複合体が肥厚します。
 2)血管径:総頚動脈と内頚動脈、椎骨動脈の径を計測しています。加齢とともに太く
  なる傾向にあり、高血圧でも太くなります。
図:頚動脈エコーで評価する動脈硬化の指標(内中膜複合体厚、血管径)

 
3)プラークの評価:プラークとは、血管内に限局的に突出した病変のことです。
  検査ではプラークの有無を観察し、プラークが存在すれば、その大きさ、性状を
  評価しています。
4) 血流評価:血流の評価は主に総頚動脈、内頚動脈、椎骨動脈の最大流速、最低流速、  
  平均流速、PI(血管抵抗の指標)などを計測します。このような指標から、エコー
  で見える血管より、心臓側や頭側に狭窄病変がないかどうか推測します。
5) 狭窄率評価:実際にエコーで見えている部位に狭窄病変があれば、その部分での
  血管径と狭窄腔から、狭窄率を算出しています。
図:総頚動脈から内頚動脈への分岐部に出来たプラーク
  このような病変があれば脳梗塞を発症するリスクが高くなります
 

 以上が頚動脈エコーの主な検査内容です。
 脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす原因となる動脈硬化は、血管の老化のひとつです。
健康な人でも働き盛りの30歳代から、血管の内部が変化し、動脈硬化が始まっています。
 また、その進み方には食生活や運動不足などの生活習慣が大きく影響します。
定期的に動脈硬化の検査を受けて血管の健康度を知り、生活習慣を改善することが動脈硬化の何よりの予防につながります。 

生活習慣病検査のお問い合わせは検査科まで

次回のテーマ : 心筋梗塞の早期診断について
医療法人 和光会 一本松すずかけ病院 〒825-0004 福岡県田川市大字夏吉142番地
外来受付 / 受診・入院のご相談 / お問い合わせ(代表)
TEL 0947-44-2150 FAX 0947-44-8251