ニュース | 医療法人 和光会 一本松すずかけ病院

医療法人 和光会 一本松すずかけ病院
ご相談・お問い合わせ(ソーシャルワーカー)

ソーシャルワーカーが受診や入院の相談や気になる事、 ご家族からのご相談に応じます。

検査科だより

検査科だよりVol.36 HIVとAIDSについて

2014/03/18

RED RIBBONの意味を知り、みんなでAIDSについて考えましょう

HIVってなに?

HIVとは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウィルス)のことで、ヒトの免疫細胞であるTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染して免疫細胞を破壊し、最終的に後天性免疫不全症候群(AIDS)を発症させるウィルスです。  
 

 AIDSってなに?

HIVがTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染した結果、これらの細胞の中でHIVが増殖します。このため、免疫に大切なこれらの細胞が体の中から徐々に減っていき、普段は感染しない病原体にも感染しやすくなり、様々な病気を発症します。この病気の状態をエイズ(AIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome.後天性免疫不全症候群)と言います。

 

HIVはどうやって感染するの?
 
HIVに感染すると、HIVは血液・精液・膣分泌液・母乳などに多く分泌されます。唾液・涙・尿などの体液ではヒトに感染させるだけのウイルス量は分泌されていません。HIVは通常の環境では非常に弱いウイルスです。そのため、主な感染経路は以下の3つに限られます。
 
 
HIV感染からAIDSを発症するまで
 
  
1 急性感染期 : 発熱などのインフルエンザ様の症状が見られることがありますが、数週間で消失します。   
2 無症候期 : 多くの人が急性感染期の後だいたい5~10年くらいは無症状で過ごします。しかし体内では、HIVが盛んに増殖を繰り返し徐々に免疫細胞が破壊され減少していきます。 
3 AIDS発病期 : HIVにより、免疫力が低下してAIDS発症が近づくと、しつこい下痢やひどい寝汗、理由のない急激な体重減少などの症状が出てきます。さらに免疫力が弱まってくると、健康時は問題にならないかびや細菌などの病原体による日和見感染や悪性腫瘍、神経障害などAIDSの症状が出てきます。現在HIVに感染しており、AIDS指標疾患と呼ばれる23の疾患を発症した場合、AIDS発症と判断されます。  
 
HIVの感染率
 
世界では1981年に初めてAIDS患者が報告され、2007年までに2500万人がHIV関連疾患で亡くなり、3300万人がHIVに感染していると推測されています。
日本が含まれている東アジアでは74万人と推測されています。

 
 
日本のHIV感染者・AIDS患者数
 
日本では1985年に初めてAIDS患者が確認され、2009年の新規感染者・患者数は1,452件と6年連続して1,000件を超え、これまでに報告された感染者・患者数の累計は19,000人を超えました。
現在日本では、1日に約4が新たにHIVに感染しています。

 
 
AIDSに感染したかを調べるには
 
HIV検査は全国のほとんどの保健所等で無料・匿名で検査が受けられます。検査時期としては、「感染の機会があってから3ヶ月以上経過した後」での検査が推奨されます。これは、HIVの抗体が産生されるまでに通常1~3ヶ月かかり、この間はHIVに感染していても検査で陰性と判断されてしまいます(ウインドウ期)。
また、検査目的で献血をする方がいますが、HIV検査の結果は献血者本人には伝えないことになっています。その理由は、このウインドウ期があるため、その期間に献血されると検査をしてもすり抜けてしまい、輸血された患者さんにウイルスを感染させてしまう恐れがあるためです。
もし、HIV感染の心配がある場合は献血は止め、先ず、保健所等のHIV検査機関で検査を受けましょう!
 
そして、絶対に検査目的の献血はやめましょう! 
   
    輸血を受ける患者さんのために!!

生活習慣病検査のお問い合わせは検査科まで

次回のテーマ : PM2.5と黄砂の影響について
医療法人 和光会 一本松すずかけ病院 〒825-0004 福岡県田川市大字夏吉142番地
外来受付 / 受診・入院のご相談 / お問い合わせ(代表)
TEL 0947-44-2150 FAX 0947-44-8251