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検査科だより

検査科だよりVol.39 結核について

2015/01/16

風邪とおもっていたら・・・

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咳やたんが出て、微熱もあるし身体がだるい。かぜだと思ってくすりを飲んでもなかなか治らないので病院に行ったら結核だった・・・こんな話を最近聞くようになりました。過去の病気だと思っていた結核が、お年寄り、そして若者でもまた増えてきています。長引く咳は赤信号。集団感染にもご用心。

 

過去の病気ではありません

結核は、1950年までは日本人の死亡原因のトップを占め、年間に10数万人が亡くなりました。その後、生活水準や環境衛生の向上、医療・医学の進歩などによって患者数、死亡者数は大きく減少し、もう結核は怖くないと思うようになりました。

しかし、今でも年間2万3千人以上の新しい患者が発生し、年間で2000人以上の人が命を落としている日本の重大な感染症なのです。さらに、世界に目をむけると、毎年実に165万人もの人が結核で亡くなっています。

 

感染経路と意外な感染場所 ~換気の悪い狭い場所は要注意~

結核菌は、人が「咳」をすることで空気中に撒き散らされ、空中でふわふわ浮いているのを他の人が吸い込むことによって感染する、 空気感染(くうきかんせん)、飛沫感染(ひまつかんせん)です。手を握る、同じ食器を使う、などで感染することはありません。

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空調換気の悪い狭い場所などは、結核菌の 飛沫 ( ひまつ ) が長く滞留するため、感染源になる人が目の前にいなくても、知らないうちに感染してしまう事例もあります。

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大都市では、多くの人が集団生活をするので、もともと感染のリスクが高いところです。
また、ホームレスをはじめ健康管理に恵まれない人たちや、結核の多い国の出身の外国人労働者などが多くなっているため、大都市と農村部に結核まん延の格差があります。

 

感染しても発病するとは限りません

結核に感染しても必ず発病するわけではありません。健康であれば、菌を吸い込んだあと、人の体は免疫によって結核菌を抑え込んでしまいます。その人の体力が低下したり、他の病気になって免疫機能が働かなくなるなどして抵抗力が落ちると、抑え込まれていた結核菌が再び活動をはじめ、発病する可能性があります(下図参照)。

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結核になりやすい条件

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結核の診断と検査

診断は、X線撮影、菌の検査などで行われています。
現在の日本では肺結核の80%が菌の検査で、結核と診断されています。

 

結核はほとんどがお薬による治療です(薬物療法)

決められたお薬による治療をきちんと継続することが重要です。
現在治療に使われているお薬は、下記の通りです。

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治療中にお薬の服用をやめてしまったり。指示された通りにお薬を飲まなかったりすると、結核菌が薬に対して抵抗力を持ってお薬の効かない結核菌(耐性菌)になってしまう可能性があります。治療終了まできちんとお薬を飲み続けることが最も重要です。

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