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検査科だより

検査科だよりVol.45 ネフローゼ症候群

2016/02/01

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ネフローゼ症候群とは、尿の中に大量の蛋白質が出てしまい、それに伴って血液中の蛋白質が減少するため、浮腫、血液中のコレステロールなどの脂質の上昇等が現れる病気です。この症候群は、いろいろな腎臓の病気によって起こり、原因疾患はひとつではありません。腎臓自体に病気が起こりネフローゼ症候群となる一次性(原発性)ネフローゼ症候群と、糖尿病腎症、膠原病、アミロイドーシスなどの全身の病気の随伴症状としてネフローゼ症候群が起きる二次性(続発性)ネフローゼ症候群に分けられます。
15歳以下の多くは、微小変化型ネフローゼ症候群が原因となりますが、50歳以上になると膜性腎症が原因疾患としてあげられます。
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血液を濾過し尿を作る部分(糸球体基底膜)の障害により、本来もれ出ることのない高分子蛋白質
(主としてアルブミン)が尿中にもれ出してしまう状態です。蛋白尿により多くの蛋白質が体内から
失われると、低蛋白(アルブミン)血症になります。浮腫の原因としては、尿中に大量の蛋白質が
失われることにより引き起こされる、血管内に水分を保つ力(血漿膠質浸透圧)の低下や循環血漿量の
増加などが考えられます。

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顔や手足にむくみが認められます。時に全身浮腫が著しくなり、胸部や腹部に水がたまる(胸水、腹水)
こともあります。尿が出にくくなり、腎機能の障害や血圧の低下を認めることもあります。
また、ネフローゼ症候群の患者さんの血液は凝固しやすい状況になるので、腎静脈や下肢深部静脈に
血栓症を起こすことがあります。

 

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1に示すネフローゼ症候群の診断基準を満たせば、原因にかかわらずネフローゼ症候群と診断されます。

尿所見では、一般に大量の蛋白尿が認められます(時に、20g日以上)。その他、血尿は微小変化型・膜性腎症では通常認められませんが、他の疾患では程度はさまざまですが、顕微鏡的血尿が認められます。また、卵円形脂肪体、脂肪変性した腎上皮細胞などが認められます。

血液検査では、低蛋白血症、低アルブミン血症、高コレステロール血症などが認められ、 腎機能は正常から低下例までさまざまです。

尿中にどのような大きさの蛋白がもれ出ているかをみる検査として、尿蛋白の選択性検査(尿蛋白のIgGとトランスフェリンのクリアランス比)があります。これは、原疾患の鑑別や副腎皮質ステロイド薬による治療への反応性の予測に用いられています。
一次性ネフローゼ症候群(約70~80%、)の原疾患の確定診断には、組織の一部を採取して調べる腎生検が必要になります。二次性ネフローゼ症候群(20~30%、)でも確定診断や治療法を決定するために、やはり腎生検を行うことがあります。

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