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検査科だより

検査科だよりVol.50 慢性閉塞性肺疾患(COPD)について

2016/12/02

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 最近テレビのCM等でCOPDと言う言葉をよく聞きますが、COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、「慢性に経過する(Chronic)、気道の内腔が狭くなる(Obstructive)、肺の病気(Pulmonary Disease)」の略です。気管支やその先にある細気管支、肺胞などの慢性的な炎症によって、肺への空気の出入りがうまくいかなくなる「気流制限」が起こり、息切れや呼吸困難が現れる病気のことです。たばこが原因となるため、「肺の生活習慣病」ともいわれていますが、一部排気ガスなどの大気汚染物質を吸い続けた人にも発症します。従来、「慢性気管支炎」「肺気腫」といわれてきた病気がこれに含まれます。

 

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COPDの原因は、長期間の喫煙です。20~30年以上にわたって、たくさんたばこを吸っていた人のおよそ10~15%がCOPDになります。肺機能は年齢とともに衰えるため、とくに高齢者が問題です。日本ではこれまで男性の喫煙率が高かったため、患者さんのほとんどは中年以後の男性です。
北米では死亡原因の第4位、寝たきりの原因の第2位を占める重要な病気で、日本でも喫煙率の増加と高齢化社会の到来によって、今後、患者数が増えると予想されています。 もっとも多い症状は、からだを動かした後の息切れで、労作時呼吸困難といいます。これは長期間にゆっくりと進行し、日常生活の活動が制限されていることがしばしばあります。せきやたん、また気管支ぜんそくによくみられる喘鳴や呼吸困難で息苦しくなる発作がみられることもあります。
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COPDの主な原因は喫煙です。喫煙歴の有無は、診断には欠かせません。また、診断にあたって、以下のような検査があります。
  ・肺機能検査
スパイロメトリー検査」を行います。息を深く吸い込んで思い切り最後まで吐き出した量が肺活量ですが、最初の1秒間に吐き出す息の量が肺活量に占める割合(1秒率)によって、呼吸機能を計測します。この1秒率が70%以下の場合にCOPDと診断されます。
  ・血液検査
動脈の血液中に、酸素と二酸化炭素の分圧を調べる動脈血ガス分析があります。
  ・胸部X線写真
合併症の有無を調べ、診断を絞り込んでいきます。
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  ・心電図
呼吸困難と心臓との関係を調べていきます。
  肺機能検査        胸部X線検査

 

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・COPDになると呼吸機能は元の健康な状態にはもどらないので、「今より悪くしないこと」が治療の最も重要な点になります。喫煙者の場合は、症状をそれ以上に進めないよう、まずは禁煙です。同時に、気道を広げて呼吸を楽にする気管支拡張剤、咳を切れやすくする去痰剤などが対症療法的に用いられます。・息が切れると動くのがおっくうになり、運動不足になって運動機能が低下して呼吸困難がさらに悪化する、という悪循環になりがちです。そのため、ウォーキングなどの軽い運動や腹式呼吸も効果的です。

・肺や気管支の障害は、インフルエンザや肺炎などにかかった場合に重症化する危険性があります。 インフルエンザが流行する冬季にはうがいを励行する、秋にワクチン接種受けておくなど十分に注意することが大切です。

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