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2017/04/06
体臭の原因には、主に皮脂腺、エクリン腺、アポクリン腺が関わっています。
(1)皮脂腺が原因の体臭 |
皮脂腺からでる皮脂は、肌を脂で被い、乾燥から肌を守ってくれています。 ただし、皮脂には「皮脂酸」が含まれています。空気と触れあった脂肪酸が酸化して、過酸化脂質に変化します。この過酸化脂質がいやな臭いを放つのです。 脂質の分泌量が正常であれば、臭いはひどくならないのですが、体質や生活習慣などで分泌が過剰になってしまうと、過酸化脂質の臭いが身体から漂うようになります。 |
(2)エクリン腺が原因の体臭 |
エクリン線から出る汗は、ほとんどが水分です。 気温の上昇によって出たり、緊張時の冷や汗、辛いものを食べたときなどの味覚からくる汗など、たいていの汗はこのエクリン線からでています。 出てきた瞬間はほぼ無臭です。そのため、すぐタオルなどでふき取れば問題ありまん。臭いを発してしまうのは、放置することで汗の中で雑菌が繁殖してしまうからです。雑菌が増えるにしたがって臭いは強くなります。 |
(3)アポクリン腺が原因の体臭 |
分泌物は、アポクリン線のなかにとどまっている分には匂いを発生させることはありません。アポクリンから出た汗が、皮脂腺から分泌された脂肪酸と混じり合い、雑菌を繁殖させることで、あの苦いような臭いのするワキガが発生するのです。 アポクリン線の数には個人差があり、ワキガが強い方は、このアポクリン腺の数が人より多く、またワキ毛も発達しています。アポクリン腺から出た汗がワキ毛にたまることで、ワキガが強くなってしまいます。 |
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