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2009年12月9日
細菌検査とは??
| 細菌検査とは、患者さんの喀痰、尿、血液などから細菌を分離し、 どの菌が感染症の原因になっているかを調べる検査です。さらに、 その細菌に対して有効な治療を行うために薬剤感受性テストを します。 基本的に組織が炎症を起こしている、あるいは発熱がある などといった場合に、喀痰、尿、便、穿刺液(胸水や腹水、髄液、 関節液など)、血液、分泌物、膿など、感染の強く疑われる部位から 採取したものを検査材料として用いています。 |
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薬剤感受性テスト

| 材料 | 検体中に見られる主な菌種 |
| 血液 | ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌、サルモネラ、大腸菌、緑膿菌など |
| 髄液 | 髄膜炎菌、ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌、結核菌、緑膿菌、大腸菌など腸内細菌 |
| 尿 | 大腸菌、クレブシエラ、プロテウスなどの腸内細菌、ブドウ球菌、淋菌、カンジダ、セラチア |
| 膿 | ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌、プロテウス、クロストリジウム、セラチアなどの腸内細菌、緑膿菌、など |
| 喀痰・気管分泌物 | 肺炎球菌、レンサ球菌、クレブシエラ、百日咳菌、カンジダ、アスペルギルス、マイコプラズマ、結核菌 |
| 胃液 | 結核菌の検出、ヘリコバクタピロリ |
| 胆汁 | 大腸菌などの腸内細菌、腸球菌、サルモネラ(腸チフス、パラチフスの保菌者検査) |
| 糞便 | サルモネラ、赤痢菌、下痢性大腸菌、ビブリオ、キャンピロバクター、ウェルシュ菌、ディフィシル菌、ブドウ球菌、セレウス菌など |
| 膣・子宮・尿道分泌物 | レンサ球菌、腸球菌、淋菌、ブドウ球菌、大腸菌などの腸内細菌、カンジダなど |
※ 赤字:院内感染の原因となる細菌(ブドウ球菌に関しては、MRSAとなった場合院内感染の原因となります。)
多剤耐性菌
さて、薬剤感受性テストをし、起炎菌の抗生剤に対する抵抗力を検査するのですが、中にはほとんどの抗生物質に抵抗を持つ菌があります。そのような菌は、多剤耐性菌と呼ばれ、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)やVRE(バンコマイシン耐性腸球菌)などがあり院内感染の原因菌としてよく問題になっています。MRSAは健康な人には無症状ですが、免疫力が低下している人には肺炎、敗血症、腸炎、髄膜炎、胆管炎などを起こします。
院内感染肺炎について
病院内などで感染した肺炎は、市中感染肺炎よりも重症化する傾向があります。こうした病院内や施設内の微生物はより病原性が強く、治療が難しいことがよくあります。また、入院患者は、肺炎にかかっていなくても、普通に生活している人に比べて健康状態が悪く、感染症に対抗する力が弱くなっています。
| ブドウ球菌性肺炎 | :病院内感染肺炎での原因の10〜15%を占めます。乳児、高齢者、他の病気による衰弱が著しい患者などに発症する傾向があります。アルコール依存症の患者でも発症します。あまり一般的な肺炎ではありませんが、ブドウ球菌性肺炎を発症する患者は普通、すでに重い病気にかかっているため、死亡率は約15〜40%と高くなっています。 効果がある抗生物質:オキサシリンやナフシリン、その他のペニシリン系薬剤。しかし、これらのペニシリン系薬剤に耐性をもつブドウ球菌が徐々に増加しており、その場合にはバンコマイシンなど、別の抗生物質が使われます。 当院で使用されるMRSAに対する抗生剤には塩酸バンコマイシン、ハベカシン、タゴシットなどがあります。 |
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| グラム陰性菌性肺炎 | :クレブシエラ属、シュードモナス属、エンテロバクター属、プロテウス属、セラチア属などのグラム陰性菌が起こす肺炎は重症化する傾向があります。グラム陰性菌性肺炎は、入院患者または老人ホームの入所者のみに起こり健康な成人が肺炎になることはまずありません。グラム陰性菌は、特に人工呼吸器をつけている患者に肺炎を起こします。そのほか、乳児、高齢者、アルコール依存症の患者、免疫力が低下している慢性的な疾患の患者で、グラム陰性菌性肺炎にかかるリスクが高くなります。 |
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