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2010年5月18日
| 認知症とは? |
高齢者の日常生活を阻害する要因のなかで、認知症がもっとも頻度が高く、寝たきりなど重い身体障害の原因になりやすいといわれています。認知症は高齢者の自立をさまたげるだけではなく、介護する家族にも多大な負担をかけることから、高齢人口が急速に増えているわが国では、大きな社会問題ともいえます。
認知症にはアルツハイマー型老年認知症(SDAT)と、脳血管性認知症(VD)があり、脳血管性認知症の方が多いのが、わが国の実情です。
| 脳血管性認知症と アルツハイマー型認知症の鑑別 |
| 脳血管性認知症 |
アルツハイマー型 |
|
| 性 | 男性に多い | 女性に多い |
| 発症 | 段階的に悪化 | 徐々に悪化 |
| 症状 | 認知症の他に、前頭葉症状 (性格の変化など)の出現 |
認知症の他に、場所の失見当、 |
| 歩行 | 障害されることが多い | 末期まで歩ける |
| 自覚 | 多少ある |
ほとんどない |
脳血管性認知症の場合、脳卒中発作に合併し、単独で認知症のみを呈することは極めて稀なので、診断は比較的容易です。
| 認知症予防の対象者に なるのはどんな人ですか? |
健常な人はもちろんですが、認知症予備群の人たちが認知症にならないようにすることがもっとも効果的な予防になるのです。認知症の有病率は75歳を境にして急激に増えます。
したがって、もっとも真剣に取り組まなければならないのは、60代後半から70代前半の人たちなのです。
| 原因と予防について |
原因は動脈硬化や高血圧でありますが、最近とくに問題となっているのは、24時間の血圧の変動です。1日の変動が大きい方、特に夜間や早朝の血圧が高い方は要注意です。
脳血管性認知症の予防には、
①高血圧の予防と治療(特に夜間や早朝の血圧をコントロールする)、②肥満の解消、 ③糖尿病は長期にわたり動脈硬化を助長するので適切な治療を受ける④総コレステロールやLDL(悪玉)コレステロールが高い方、HDL(善玉)コレステロールが低い方も管理が必要⑤ストレスや寒冷をさける⑥近親者に脳卒中や心筋梗塞がある場合には特に注意が必要です。 1日にわたる血圧の管理状況を確認する検査として24時間自動血圧測定があります。特に、高齢者での降圧薬の使用は、1日の変動を確認しながら慎重に行うことが重要です。
運動も認知症の予防効果があると言われていますが、
小・中学校時代、あるいは中・高年になってからもかなり激しい運動を日ごろから行っている人が脳血管性認知症になる率は運動をしていない人に比べ低いと言われています。
認知症の初期に落ち始める機能としてエピーソード記憶と、プランニング、および注意分割機能がありますので、これらを強化する訓練も有効です。

| 認知症の発症には高血圧、肥満、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が大きく関わっている事がお分かりいただけたのではないでしょうか?生活習慣病の予防や管理状況の確認のために是非当院で行っている生活習慣病検査を一度受けてみられてはいかがでしょうか? |