ソーシャルワーカーが受診や入院の相談や気になる事、 ご家族からのご相談に応じます。
2010年7月15日
| ●脂肪肝とは |
| その名の通り肝臓、特に肝細胞の中に脂肪(主に中性脂肪)が蓄積された状態を言います。 肝臓は吸収された栄養分などから中性脂肪を作り、その一部を細胞内に蓄えていますが、様々な原因によって肝細胞内に処理しきれなくなった脂肪が蓄積されると脂肪肝になります。 脂肪肝自体は比較的良性な病気ですが、アルコールが原因となっている場合は慢性肝炎から肝硬変症まで進むこともあります。脂肪肝は肥満、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病に合併して起こることが多く、心筋梗塞、動脈硬化などを引き起こす原因になります。 |
![]() |
| ●脂肪肝の原因 |
中性脂肪の原料となる脂肪や糖分・アルコールなどの摂りすぎが原因となり、そのうち肥満とアルコールが70%を占めています。
| 肥満、過食 | 栄養の摂り過ぎで余分な脂肪が肝臓にたまって 発症します。 |
| アルコール | アルコールの摂り過ぎは摂取カロリーの増加だけ でなく、アルコール自体が脂肪酸となって肝臓に たまり中性脂肪に変化します。 |
| 糖尿病、内分泌異常 | 代謝異常によって脂肪肝が引き起こされます。 |
| 薬剤 | ステロイド剤、抗生物質の長期服用で発症する ことがあります。 |
| ●脂肪肝の検査・診断 |
1.超音波・CT検査
| 通常は健康診断で血液検査・尿検査を行い、明らかに異常がある場合、または疑わしい場合に、肝臓の超音波(エコー)やCT(コンピューター断層撮影)による検査を行います。 エコーによる脂肪肝の検査では、モニター画面にギラギラと白く輝く特徴的な肝臓が映りますので、判定は簡単につきます。また、CTでは、脂肪肝の人の肝臓は全体に低濃度になり、正常と比べると黒っぽくなるのが特徴です。 |
![]() |
2.肝機能検査
必ずしも肝機能障害を認めるわけではありませんが、他の病気の有無を確認するためにも必要です。一般的にはGPTが高くなるのが特徴ですが、アルコール性の場合にはγーGTPも高値になります。
| 検査と検査値 脂肪肝を診断するときの検査と検査値 |
||
| 検査 | 正常値 | 脂肪肝の場合 |
| GOT(AST) | 10~40IU/l | 軽度~中等度上昇 過栄養性:GPT>GOT |
| GPT(ALT) | 5~45IU/l | アルコール性:GOT>GPT |
| ALP | 104~338IU/l | 軽度上昇 |
| γ-GTP | ♂79 ♀48IU/l以下 | アルコール性では高値 |
| コリンエステラーゼ (CHE) |
♂245~495IU/l ♀198~452IU/l |
過栄養性:顕著に上昇もしくは 正常上限近くの値 |
| 総コレステロール | 150~219mg/dl | 高値 |
| 中性脂肪 | 50~149mg/dl | 高値 |
| ●生活習慣改善アドバイス |
肥満の解消、禁酒の実行、血糖値の正常化など原因を取り除くことで脂肪肝はほとんど解消します。
| <脂肪肝の予防のポイント> 1.標準体重を保ち、肥満を予防する。 2.脂肪をとりすぎない。 3.糖質をとりすぎない。 4.蛋白質をとる。(魚、卵、大豆製品など) 5.禁酒、または酒の量を減らす。 6.ビタミン、ミネラルを十分にとる。 7.適度な運動を続ける。 |
